青森県の医療の特徴

平均寿命全国最下位の青森県

青森県の平均寿命、男性は昭和50年から、女性は平成12年から全国最下位が続いています。

悪性新生物・心疾患・脳血管疾患の三大死因の死亡率を全国と比べると、本県の男性は悪性新生物が40歳代から、心疾患は50歳代から高く、比較的若い世代の死亡率が高いことが指摘されています。また、短命の原因としては、青森県民の生活習慣(塩分摂取、飲酒、喫煙など)も指摘されています。

そんな青森県ですが、現在まさに県民あげての健康づくり運動が進行中であり、短命県返上に真剣に取り組んでいます。医師の皆さんにとりましては、短命県返上という壮大な目標に向けて、医療行為以外の取り組みにも積極的にかかわることができる環境があります。

 

医師が不足している青森県

医療施設従事医師数(令和4年末現在人口10万対)でみると、青森県は全国で7番目に医師の少ない県です。

しかし、様々な取組が医学部合格者数、臨床研修医採用者数の増といった成果をみせ、医師の着実な増加につながっています。

○医師臨床研修マッチング・採用数(H16~R6)【PDF】

 

絶対的医師不足の解消に向けて

青森県は、

  • 人材育成の仕組みや医師配置の仕組みが整備され、
  • 青森県内で働く医師数を増加させ、
  • 青森県の医療の未来に明るい展望を持つために、

中高生、医学生、臨床研修医、専攻医、専門医、指導医など、各ステージに応じたきめ細やかな医師育成・支援の取組を行っています。
これからも、関係者と協力しながら「優れた医療関係づくり」、「意欲が湧く環境づくり」、「仕組みづくり」に取りくみ、こどもからお年寄りまで健やかに暮らせる温かな「あおもり」を築いていきます。

 

 

 

トピック[自治体病院機能再編成の取組]

青森県では、平成11 年12 月に「青森県自治体病院機能再編成指針」を策定し、各自治体が自治体病院の機能再編成に取り組みやすい環境を整備しました。これを受けて二次保健医療圏ごとに自治体病院機能再編成計画の策定と策定された再編成計画の実現に向けた取組が進められており、一層の推進が求められています。

このうち、西北五圏域においては、自治体病院の経営主体を一本化し、新たに地域の中核となる病院を中心に、初期、二次医療を担うサテライト医療機関との機能分担と連携を行う先進的な取組が進められています。

 

津軽地域

さらに、津軽地域においては、弘前市立病院と国立病院機構弘前病院が統合され、新たに地域の中核となる「弘前総合医療センター」が令和4年4月1日に開院しました。