保健医療圏ごとの自治体病院

青森県は、市町村等の自治体が開設する病院が多くを占めています。
青森県では、弘前大学医学部附属病院、県立中央病院及び八戸市立市民病院が県内の三次医療施設として位置づけられるほか、各二次保健医療圏にあっては、市部の自治体病院を中核として民間病院や郡部の自治体病院等と連携して医療体制が構築されています。
このように、自治体病院が県内の医療体制に大きな役割を果たしていることも青森県の特徴です。

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広大な県土に人口が分散している青森県は、患者の動向をはじめとする各種調査等、広域市町村行政圏域等との整合性を勘案し、6つの保健医療圏を設定しています。以来、包括的な保健医療福祉サービスを提供する仕組みづくりや、医療機関間の連携と機能分担等が、この圏域を基本単位として進められています。
医療圏域ごとにあるクリニックから大規模病院まで、規模に合わせた医療サービスのすみわけができている青森ならではの地域医療があります。
さらに、適度に分散した医療機関の連携は、地域医療に根差した総合医の成長に欠かせない土壌になっています。

青森地域保健医療圏

本地域は、青森市、平内町、今別町、蓬田村、外ヶ浜町で構成され、全ての市町村が陸奥湾に面して帯状に連なっています。冬は降雪量が多いため、除雪が良い運動になります。

県都青森市を擁し、本県の中心的な役割を担うとともに、空港とフェリー、高速道路と新幹線、世界最長の海底トンネル「青函トンネル」を有する、交通の要衝となっています。

毎年300万人を超える観客が訪れる日本屈指の祭典である青森市の青森ねぶた祭を始め、県外からの若者が集まる今別町の荒馬まつりなど、各地で催しを楽しむことができます。
また、20世紀を代表する世界的版画家棟方志功を始め、方言詩集で津軽の風土を歌った高木恭造、津軽三味線の名手高橋竹山など、豊かな風土の中で、芸術家、作家など、様々な分野で活躍をする人物を輩出しています。

施設一覧

県立中央病院
県立つくしが丘病院
青森市民病院
青森市立浪岡病院
平内町国保平内中央病院
外ヶ浜町国保外ヶ浜中央病院

津軽地域保健医療圏

本地域は、弘前市、黒石市、平川市、西目屋村、藤崎町、大鰐町、田舎館村、板柳町の8市町村で構成されています。

東方には八甲田連峰、西方には岩木山と世界遺産白神山地、南には矢立峠など山々に囲まれ、県内で唯一海に接していない地域です。白神山地に源を発する岩木川と、その支流の浅瀬石川、平川が津軽平野を潤して肥沃な土壌を形成しており、本県を代表する穀倉地帯となっています。また、平野部周辺には、りんご畑が果てしなく広がっています。

夏には、この地域を代表する弘前“ねぷた”まつりが行われ、青森“ねぶた”とは対照的にしとやかに弘前の夜を彩ります。温泉資源も豊富で、嶽温泉、大鰐温泉ランプの宿で有名な青荷温泉をはじめ、名湯が点在します。

施設一覧

弘前総合医療センター
黒石市国保黒石病院
国保板柳中央病院
町立大鰐病院

西北五地域保健医療圏

本地域は、五所川原市、つがる市、鰺ヶ沢町、深浦町、鶴田町、中泊町で構成されています。津軽平野に広がる水田、りんごやメロンなど多様な農林水産資源と、立佞武多や太宰治の生家である斜陽館、白神山地など魅力あふれる観光資源を有しています。

さらに、ストーブ列車で有名な津軽鉄道や海外からの参加者も珍しくない地吹雪体験ツアー、冷えた身体に澄んだスープがしみわたる十三湖しじみラーメンなどの名物も忘れてはいけません。

施設一覧

つがる西北五広域連合つがる総合病院
つがる西北五広域連合かなぎ病院
つがる西北五広域連合鰺ヶ沢病院

八戸地域保健医療圏

本地域は、青森県の南東部、岩手県との県境に位置する8つの市町村(八戸市、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村、おいらせ町)からなる地域です。
太平洋から吹き付ける『やませ』の影響で、夏は涼しく、冬は日照時間が長く、緯度の割には雪が少ないのが特徴です。
イカ水揚げ量日本一!(八戸市)、にんにく生産量日本一!(田子町)、法光寺三重塔の高さ日本一!(南部町)、エクストラドラーズ橋(つり橋)の長さ世界一!(三戸町)、ナニャドヤラ!(新郷村)など、食べておいしい、見て楽しい、南部弁が飛び交う地域です。

夏には、ユネスコ無形文化遺産の登録が決定した八戸三社大祭、冬には国の無形民族文化財である八戸えんぶりと歴史と伝統を誇る祭りを体験してみてはいかがでしょうか。

施設一覧

八戸市立市民病院
国保五戸総合病院
三戸町国保三戸中央病院
国保南部町医療センター
国保おいらせ病院

上十三地域保健医療圏

本地域は、横浜町・六ヶ所村・野辺地町・東北町・七戸町・三沢市・六戸町・十和田市の8市町村で構成されています。東北新幹線全線開業により、七戸十和田駅が新設され本県の交通の要衝の1つとなり、都心部へのアクセスのみならず県内の交通の便も向上しました。

地形は、太平洋と陸奥湾及び八甲田山系に囲まれ、ほぼ平坦な台地が広く分布し、地域の南側を、十和田湖を源とする奥入瀬川が西から東に流れ、太平洋に達しています。

酪農をはじめとする畜産業と、ながいも、にんにく、ごぼうなどの根菜の生産が多く、水産業では、ホタテ養殖が盛んです。

一方、原子燃料サイクル施設、ITER 関連施設が立地しており、我が国有数のエネルギー関連施設、研究開発機能の集積地にもなっています。そして、米軍との共同使用基地で、我が国の防空の北の要である三沢基地も存在します。

施設一覧

十和田市立中央病院
公立七戸病院
三沢市立三沢病院
公立野辺地病院

下北地域保健医療圏

本州最北端に位置する本地域は、むつ市、大間町、東通村、佐井村、風間浦村から構成され、青森県の太平洋側から北へ突き出した半島は、「まさかり半島」と呼ばれています。自然豊かなこの地は、イタコで有名な恐山、仏ヶ浦、寒立馬が放牧されている尻屋崎など景勝地として名高い上に、地域一帯が学術的な観点からも高く評価され、ジオパークとして研究や取組が始まっています。

気候は、春の終わりから夏にかけての偏東風(ヤマセ)が吹く時期には低温、日照不足の日が続き農作物等は被害を受けやすいため、雑穀や粉食、餅料理や芋料理が数多く伝えられています。

さらに、良質な漁場を有することから、全国的な知名度を誇る大間まぐろ、風間浦あんこうなどのブランド確立を目指しています。

施設一覧

むつ総合病院
むつリハビリテーション病院
国保大間病院