自治医科大学は、へき地や離島などの地域住民の医療を確保し、住民の健康増進や福祉の充実を目指す医師の養成を目的として、全国の都道府県の共同により設立された大学です。
毎年、全都道府県から2~3名ずつ入学者が選抜され、全員に対し学費が全額貸与されます。卒業後、医師として出身都道府県のへき地の公立病院等に一定期間勤務すれば、貸与された学費の全額が返還免除となります。
地域枠との大きな違いは、一人でもへき地で医療を提供していける医師を育てることを意識し、教育が行われているところです。
自治医科大学を卒業し、医師国家試験に合格すると、学費貸与年数の1.5倍の間は県職員の身分になります。最初の2年間は、県立中央病院で初期臨床研修を受けていただきます。
卒業後3~4年目の身分は県職員と勤務先の市町村職員の併任となります。県内のへき地等の医療機関に勤務し先輩職員の指導の下、地域医療に従事していただきます。
5年目以降は1年間の後期研修を受けることができ、身分は県職員となります。県内だけでなく県外の医療機関で研修を受けることが可能です。後期研修後は、県内のへき地等の医療機関に戻り、県職員と市町村職員の併任として勤務することになります。
卒後年数 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | 7年目 | 8年目 | 9年目 | 10年目以降 |
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勤務・研修先 |
初期臨床研修 |
へき地など医療機関勤務 | 後期研修 | へき地など医療機関勤務 | 本人選択 | |||||
勤務・研修内容 | 青森県立中央病院 | へき地の医療機関に勤務し、指導医のもとで地域医療に従事する。 | 希望する病院 | へき地の病院や診療所又は医師の不足している地域の病院に勤務し、地域医療に従事する。 | ||||||
身分 | 青森県職員 | 青森県職員 [ 青森県職員・勤務先の市町村職員と併任 ] |
青森県職員 | 青森県職員 [ 青森県職員・勤務先の市町村職員と併任 ] |
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義務期間 | 義務期間(9年) |
通常、6年間で卒業された場合は、6年1.5倍で9年間の義務期間になります。
義務期間が終了すると、ご自身で進路を選択できます。
後期研修を除く義務期間中の勤務先は、県立中央病院(病院局運営部)所管となり、配置基準により決定されます。
※へき地とは、簡単にいうと、例えば、山奥の村であったり、遠く離れた小さな島であったり「人が住んでいるけど、病院が近くにないので、とても不便な場所」のことです。
青森県では、依然として、へき地に勤務する医師が不足している状況にあるため、本県の医師確保の状況、大学の建学趣旨・修学環境などに関する進学説明会を開催しています。
時期 |
高校の夏季休業中(7月後半~8月前半)、夏季講習等を考慮した時間帯に設定しています。 |
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場所 |
令和4年度は実地及びオンライン ※2日開催のうちいずれかを選択。 |
(過去の説明会の様子)
八戸会場(青森県立八戸高校)
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入学試験の日程等についてはこちらからご確認いただけます。